【熊本】忠清南道教科書訪問団-真和中に抗議!

教科書ネットくまもとからの報告です。

 7月4日から7日まで、韓国忠清南道から「日本の歪曲歴史教科書不採択のための忠清南道訪問団」(忠南教科書訪問団)10名が来熊しました。団長は忠清南道議会議員(教育担当)の金知哲さんです。中学生と高校生の2名の子ども代表も参加しました。4日夕方到着し、歓迎集会が開かれました。

 5日は朝から県教育委員会を表敬訪問した後、人吉市を訪問して不採択の要請を行いました。人吉球磨地域は2005年の採択で、とてもあぶない地域でした。そのときも忠南の訪問団が行き阻止できました。人吉球磨の教科書問題を闘う人たちと交流した後で、八代に向かいました。八代では教育長などが出迎えて、暖かい雰囲気の中で要請を行いました。地元の仲間の方々も参加しました。

 夕方からは熊本市で日韓高校生交流会を開きました。熊本の高校生4名が参加してくれました。最初に東日本震災のDVDを見て、今日本が抱えている問題の深刻さを学びました。その後韓国の子どもたちから挨拶を受け、熊本の子どもたちも発言しました。大人からも日本の子どもたちに、なぜ日本では教科書で近現代史についてきちんと教えないのかなどのアドバイスがあり、高校生たちは「知らなかった」「嘘ばかり習ってきたのではないか?」「韓国と交流してもっと本当のことが知りたい」などの意見が出ました。熊本の高校の教師から、今後韓国を訪問して、子どもたちの交流の機会を作りたいという提案もありました。その後メアド交換など子ども同士の交流で盛り上がりました。

 6日は、まず熊本市教委を訪問しました。杉原教育部長などが対応しました。その後大雨の中で阿蘇観光を行い、帰りに大津町教育委員会を訪問しました。大津で教科書問題を闘うみなさんも参加して要請しました。そして要請の最後に、2009年に自由社版歴史教科書を採択した熊本市の私立真和中学へ向かいました。

 玄関で要請文を手渡そうとする訪問団に対して、真和中徳丸事務長は、「校長から受け取るなと言われている」と頑として受け取りを拒否し追い返そうとしました。これに怒った忠南の訪問団は、雨の中校門で横断幕をもって立ち続けました。下校途中の鎮西・真和中高校の生徒たちが横断幕を見ながら何事かと立ち止まり、黒山の人だかりとなりました。
 これに慌てた事務長は、立ち退くようにわめきましたが、言葉が通じません。すると、学校側は直ちに警官隊を導入しました。警察は「ケンカだと聞いて来た」と言いながら、訪問団を「不法侵入」を口実に追い出そうとし始めました。警官の数は次第に増え10名以上となりました。事前に学校が出動要請していたことは明らかです。訪問団は毅然として、申し入れ書を受け取るならすぐに引き上げると詰め寄りました。

 さらに校門前は子どもたちと通行人であふれ、車も入れなくなるほどです。雨も激しくなり、訪問団は全身ずぶ濡れになりながらたち続けました。すると学校側は、その場で申し入れを受け取ると言い出しましたが、訪問団は正式に事務室で受け取れと突っぱねました。こうした要請に真和中は屈服し、校舎内で正式に申し入れを受け取ることとなりました。それを確認してその場を引き上げました。

 その後開かれた総括集会で、全員が勝利を確認しました。熊本と忠南の10年以上に及ぶ民衆連帯の成果です。これから先は熊本の側の闘いになりますが、すでに鎮西学園と真和中の卒業生、父母への呼びかけ文が出来ており、今後ネットを通じて広げます。全国のみなさんからも真和中へ手紙やメールなどの集中をお願いします。
 
 最終日7日は、熊本市の中央高校国際科クラスの授業に子どもたちが参加しました。お互いハングルで会話するなど打ち解けた雰囲気で交流が深まり、最後は贈り物の交換や、写真撮影、メルアド交換など子ども同士話が弾みました。真和中のように韓国の訪問団を追い返す学校もありますが、大歓迎する学校も熊本にはあり、ほっとしました。
 真和中が、教科書に関する抗議の文書を正式に受け取ったのは初めてのことです。「つくる会」教科書を採択すると言うことが熊本と忠南の27年に及ぶ姉妹関係を破壊する大変な問題であることを、真和中上田校長は初めて知ることとなったのです。これをきっかけに私たちはさらに真和中に追い打ちをかけます。なんとしても「つくる会」教科書を不採択に追い込みます。

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■韓国忠清南道教科書訪問団の熊本市真和中への申し入れ書

  2011年7月6日
真和中学校長 殿

日本の歪曲歴史教科書不採択のための忠清南道訪問団
       
あなたの熊本に於ける私学教育へのご尽力に敬意を表します。私たちは韓国忠清南道の道民を代表して熊本県を訪問し、日韓の歴史について歪曲された教科書を採択してほしくないと要請しています。私たち訪問団は10名の道民で構成されています。

あなたは2009年の教科書採択において、「新しい歴史教科書つくる会」が編集した自由社版の歴史教科書を採択されました。私たちがそれを知ったのは、随分後のことですが、心から怒りがこみ上げました。 27年に及ぶ熊本と忠南の友好の歴史壊れるのではないかと強い危機感を持ちました。それほど深刻な問題でした。

自由社版「つくる会」教科書は、日本の侵略戦争と 植民地支配によって韓国の人々に与えた苦痛を隠蔽・縮小し、再び軍国主義を信奉する子どもを育てるために侵略の歴史を歪曲し、戦争や植民地支配を美化しています。

 忠清南道の道民は、韓日間の歴史認識の隔たりを埋め、真の友情と平和を定着させるために、熊本の県民とともに努力してきました。そして、熊本県民のあいだからは、日清戦争終結直後に起きた、熊本の青年21名が加わった、明成皇后刺殺事件の首謀者の子孫の方が韓国へ謝罪に訪れるなど、過去についての反省と清算に向けた努力が始まりました。

 こうした努力に水を差したのが真和中の「つくる会」教科書採択でした。過去の侵略行為を栄光に思う人々とともに生きて行かなければいけないことは、全人類の不幸であるという言葉のように、日本の未来の世代が戦争を肯定する教科書で教育を受けるようになることは、日本と共存しなければならない我々に とって大きな不幸です。

 真和中の子どもがこれらの教科書で学び、韓国の子どもと真の友人関係を育むことができるでしょうか。アジアをはじめ国際社会の中で未来を担う、常識ある大人として成長していけるでしょうか。

 逆に、日本への歪んだ愛国主義にとらわれ、韓国をはじめとするアジアの隣国を蔑視し、排他的国粋主義に満ちた価値観から、戦争までも肯定してしまう子どもが育てられるであろうことは、火を見るように明らかです。

上田校長に訴えます。今回の教科書採択において、「新しい歴史教科書をつくる会」が編集し自由社が発行する歴史・公民教科書、さらに教科書改善の会が編集し、育鵬社が出版する歴史・公民教科書を絶対に採択しないでください。これは熊本県民との友好・親善のさらなる発展を願う忠清南道民の強い要求です。以上
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