7/4 日韓共同した大阪5市町村教委への要請

7月3日には、大阪の各地域の情報交換を中心にして
「あぶない地域」を特定していくための交流会を持ちました。

そして、7月4日には、交流会で要注意地域に上がった
枚方市教委、堺市教委、高石市教委、泉大津市教委、泉佐野市教委へ
韓国のアジアの平和と歴史教育連帯の方々と一緒に要請行動に行きました。

大阪の会の要望書とアジアの歴史教育連帯の要望書を紹介します。

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2011年7月4日

教育委員会様

                     子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会             

2012年度使用中学校教科書の採択に関して
自由社版・育鵬社版歴史・公民教科書を採択しないように求める要望書

 2012年度から使用される教科書の採択に向けて、貴教育委員会でも採択活動が大詰めをむかえていることと思います。今年の中学校教科書採択は新学習指導要領になって初めての採択であり、どのような基準で教科書が採択されるのか、子どもたちの教育に直接携わる教員の意見がどのように反映されるのか、私たちは注視しています。
 3月30日に公表された教科書検定結果では、2001年以降国内外から批判を浴びてきた新しい歴史教科書をつくる会(「つくる会」)が編集した自由社版歴史・公民教科書、日本教育再生機構及び改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会(「教科書改善の会」)が編集した育鵬社版歴史・公民教科書も検定に合格しました。

①この2社の教科書は、歴史を歪曲しアジアとの友好関係を壊します。どちらの教科書もアジア太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、アジアをヨーロッパの植民地支配から独立させるための「解放戦争」だったと記述しています。また、韓国併合についても韓国の「近代化」を進めたと記述し、植民地支配の実態を隠ぺいしています。このような教科書で学んだ子どもたちは、日本の侵略戦争によって苦しめられた記憶を持つアジアの人々との友好を築くことは困難でしょう。

②2社は、他社と比べても原発推進の立場を強く押し出しています。東日本大震災による福島原発の放射能汚染被害は、とどまるところを知りません。しかし、原子力「安全神話」が問い直されているまさにその時に、育鵬社版では、「市に原子力発電所の開発計画がもち上がった! 国家規模の政策については、どのように考えればよいのでしょう」と子どもたちに問いかけ、最終的には「市民と原子力発電との共存」しかないと教えています。自由社版は、「原子力発電では安全性の高い技術を確立」と記述しています。

③2社の教科書は、他社の教科書を盗用したズサンで違法な教科書です。自由社版歴史教科書の年表が、東京書籍の2002年版教科書とほぼ一致していることが報道されました。両教科書の年表の「日本のおもなできごと」で、「縄文時代 採集や狩りによって生活する」から「1997 アイヌ文化振興法制定」までの約180項目すべてで出来事の選択が一致していたのです。自由社版の代表執筆者で「つくる会」会長の藤岡信勝氏は「指摘を受けるまで気づかなかった。年表作成の担当者は自由社を退社しており、経過を確かめようもないが、関係者に迷惑をかけ、深くおわびする。夏にこの教科書が採択された後、来春の使用開始までに充実した年表につくり直す」と事実上、盗用を認めました。育鵬社版歴史教科書2012年版77ページ図版は日本文教出版(旧大阪書籍)2006年度版62ページの図版の盗用であることも報じられています。つまり2社は、他社教科書を盗用して作成された疑惑に満ちており、採択にふさわしくありません。

上記のようにでたらめな教科書を子どもたちに渡すわけにはいきません。是非とも、貴教育委員会には「平和」と「人権」を大切にし、近隣諸国との友好関係を大切にする教科書の採択を求めます。
 
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2011年7月4日
堺市教育委員会
委員長        様


                             アジアの平和と歴史教育連帯

2012年度使用の中学校社会科教科書の採択に関する要望書

 教育にかかわる貴教育委員会の日頃のご活動に敬意を表します。

 「アジアの平和と歴史教育連帯」は韓国の民間の様々な領域で活動する64個の団体や数百名の個人会員で構成されており、2001年の創立当時から韓中日における歴史葛藤を乗り越え、真の友好関係と平和実現のための歴史認識の共有を目指して活動しています。

 韓日両国は古代から様々な交流を通して隣国としての深い関係を築いてきました。近年においても、日本での韓流ブームに象徴される文化交流や人々の往来の増大などにより、両国市民はお互いをより身近に感じるようになりました。また、この度の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故による日本の皆様の痛みを分かち合うために行った韓国市民の募金と激励は、友好的な日韓関係をつくる一助になったかと思います。しかし、同時に一方では、帝国主義日本の侵略戦争や朝鮮植民地支配による被害者問題など多くの未解決の課題が未だに影を落としていることから、歴史認識に関連する出来事が起こる度に両国の間に緊張が走るような状況が繰り返されていることも否定できません。

 現在、日本では2012年度に中学校で使用する教科書の検定が終わり、採択手続きが行われていることと思いますが、これまで戦争や植民地支配を美化し、ついには領土問題を媒介に愛国主義を煽ることにまで乗り出しはじめた教科書さえも採択の対象となっており、私たちは深刻な憂慮を禁じ得ません。
 第一に、2001年、2005年、2009年の時点で、すでに代表的な歴史わい曲教科書として烙印を押された「あぶない」教科書である自由社版と、その亜流である育鵬社版の教科書をそのまま容認している点であります。これらの教科書が既存の歴史わい曲をそのまま維持し、独島(竹島)に関連する領土問題を強い語調で掲載していることは言うまでもありません。これらの教科書は、中国での南京大虐殺事件当時に日本軍が犯した蛮行を認めず、あいまいに処理しています。また、日本軍「慰安婦」関連記述をなくし、朝鮮の女性たちが工場などに送られたと記述することで「慰安婦」動員の真実を隠蔽し、就業のために自ら出て行ったとの印象を引き出しています。1945年4月から展開された沖縄での戦闘に関連しては、当時、日本軍によって多くの地元の人々が集団自決に追い込まれた事実を隠蔽し、米軍に責任を転嫁しています。このことは侵略と加害の責任を正面から直視することなく、回避しようとする日本の右翼の歴史認識を露骨に表しています。

 第二に、「独島(竹島)」に対する日本政府の一方的な見解を社会科全教科まで拡大、「韓国が不法占拠している」と記述し、日韓両国民の対立を増幅させています。そもそも「独島(竹島)」は、1904年から始まった日露戦争の真っ只中で、ロシア艦隊を監視するための望楼を建設するという軍事的目的から、1905年1月に日本政府が島根県への編入を急きょ閣議決定したものです。それは、日本が朝鮮を軍事占領し、実質的な支配下に置いていく状況のもとで、朝鮮全土の植民地化に先駆けて行なったものでした。そのため韓国では、「独島(竹島)」問題は単なる両国の領有権の対立の問題としてではなく、日本が朝鮮を植民地化していった一連の歴史的過程で生み出された問題として認識されています。つまり「独島(竹島)」問題は、日韓両国民にとって、侵略戦争と植民地支配の清算にかかわる問題でもあるといえます。それにもかかわらず、日本政府の見解だけを一方的に記述することにより、日本の子どもたちに友好国への悪感情と排外主義的なナショナリズムを植え付けることは、断じて許されることではありません。

 2010年6月15日、国連の児童権利条約委員会からは「日本の歴史教科書が、歴史的な事件に関して日本の解釈のみを反映しているため、アジア太平洋地域の他国の学生との相互理解を強化していない」と最終的な勧告を出しました。同委員会が勧告した内容は今まで、日本政府が教科書問題が発生するたびに、隣国に配慮するという近隣諸国条項を強調してきたのとは正反対の現状を指摘しているものです。

 堺市の中学生たちが戦争や植民地支配を美化するなど歪んだ歴史認識を盛り込んだ教科書で学ぶ場合、アジアをはじめ国際社会の中で未来を担う、常識ある大人として成長していけるか私たちは大変懸念しています。国際社会では通用しないだけでなく、緊張を過度に高める自国中心的な価値観ばかりを子どもたちに学ばせることは、アジアとの真の友人関係を育むことに明らかに反します。そうした事態は、日本と韓国どちらにとっても不幸なことです。

私たちは、貴委員会における今年の教科書採択にあたっては、日本政府が国際社会に自ら約束した近隣諸国条項を尊重する教科書が採択されるよう、強く要望します。平和と人権を尊重し、歴史的な事実を正しく記述された教科書を通じて韓国と日本が真の隣人として共に生きる社会が築かれることを願っています。





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