大阪市教委・教科書採択会議 暴言録

8月5日(水)、大阪市教委の教科書採択がありました。私は「子どもたちに渡すな!危ない教科書 大阪の会」の一員として会議を傍聴し、路上で抗議行動を繰り広げる仲間たちのためにLINEで実況中継をしました。採択の内容はみなさんご存じの通り、歴史・公民ともに育鵬社でした。そのことは事前から想像していたとおりなのですが、その教科書を採択する際の議論はとても聞くに堪えないものでした。時間のほとんどを、大森教育委員長と高尾教育委員が費やしました。(他の教育委員も、意見は似たり寄ったりですが、こんなにクドクドと発言したわけではありません。)

この日の感想については、また改めて記したいと思いますが、ここではLINEに残された大森・高尾の暴言の数々をお知らせします。ツッコミどころは多々あれど、淡々を発言内容を紹介します。先に断っておきますが、教科書を巡る長い議論の中にこのような暴言があったわけではありません。ここに書かれていることが、議論のほぼ全てです!

つまり、教科書の良否についてや、教育を巡る議論があったわけではないのです。二人の壮年男性が、誰が求めたわけでもない自分勝手な自説をダラダラと展開し、何が言いたいのか、結論は何かということを明快な形に示さないままに「だから育鵬社」と、採択を強行したのです。

みなさん、こんな議論で教科書を採択するなんて、信じられます?
こんな訳の分からない議論を経た教科書採択など反故にして、民主主義的な教科書採択をやり直すべきです!

【歴史教科書採択について】

■高尾教育委員(25分)
「確実な歴史などなければ、たった一つの歴史などあり得ない。歴史はカオスだ」
「歴史は物語だ」
「単一の歴史観は歴史に対する暴力」
「歴史にはその時代のルールがある。安易な歴史法則などない」
「父は三度招集されたし、身内に戦死者もいる。多角的な視点から勉強できる教科書を」
「歴史で北方領土を取り上げず、スターリンを批判しないのはおかしい。千島列島は日本の領土だと書くべきだ」
「どうして原爆を広島に落としたのか? アメリカが優位に立ちたいから」
「ポツダム宣言を黙殺するべきではない」
……その他、坂本龍馬暗殺がどうしたとか、理解しがたい発言が多々あったが、メモに残すものアホらしくなりました。

■大森教育委員長(45分)
「戦後70年にあたり近現代史が重要」
「諸外国・近隣諸国と比べて日本がどのような状況にあるか、どういう考え方、歴史認識・社会観を持つにせよ、自分の考えがない。そういう子どもが目に付く」
「歴史にしろ社会にしろ争点があって、唯一の正解があるわけでもなければ、先生がそれを教えてくれるわけでもない」
「安保法制が国内で政治争点となっている。歴史認識問題と安全保障の問題は見解が分かれ争点となっているのは、みなさんも知っているとおり」
「18歳から有権者となるが、若者の投票率が落ちている。さまざまな問題を自分の問題として捉えることが必要」
「教科書が政治問題化しているが、日本の教科書そのものは政治性が低い。愛国心も中国のように煽っていない。他の国々の教科書はもっと自国中心だ」
「日本の教科書はしっかり戦争・植民地を描いている。諸外国の批判は当たらない」
「アメリカ・イギリスが批判するのは、日本の教科書の実態を分かっていないからだ」
「今までの日本の教科書は学問的。事実を淡々と描いているだけ。よく言えば客観的、悪く言えば無味乾燥」
「日本国内で歴史をどのように捉えるか、コンセンサスはない」
「マスコミも左右両極端。教科書問題の取り上げ方もそう」
「安保、憲法の問題にしても、戦後政治の対立構造を引きずったまま。そういうことを分かっていない若者が多い」
「過去への反省は必要だが、安全保障は現実的に必要」
「左派の人々はそもそもおかしい。共産主義に人権はないのに、それを信奉している」
「自衛隊と日米同盟に否定的な安全保障などありえない」
「平和国家の歩みは大切だが、現実は無視できない」
「歴史学会は政治的、左翼的」
「学会はマルクス主義歴史観にのっとっていておかしい」
「マルクス主義こそ不寛容であり、独善だ」
「現在の価値観を持ちながらも、当時の価値観で判断することも必要」
「その時々の日本のやっていたことが、一方的に賞賛、批判されるべきではなく、他の国々ではどうであったかということや現在はどうであるかということを踏まえて評価すべき」

【公民教科書採択について】

■高尾教育委員(10分)
「育鵬社は公民の意義を的確に示している」
「世界で起こっている紛争や戦争を解決するにはねばり強い外交努力が必要だとキチンと教えている」
「国家の大切さを教えている」
「外国人や部落差別を様々な形で取り上げており、評価できる。世界の人権問題の視野が広い」

■大森教育委員長(18分)
「20世紀最大の惨禍が共産主義。ナチズムや戦争よりも共産主義の方が惨禍だった。なぜ戦争は断罪されるのに、共産主義は断罪されないのか」
「安全保障のリアリズムがあるのは育鵬社」
「大学生は日本の政治に関心があるのは少数派。身の回りのことではなくて、世界に目を向けるべき」
「日文と育鵬社は甲乙付けがたいが、そうであれば歴史教科書との連携を図るべき。公民には歴史認識が密接に関わってくるので、歴史で育鵬社を採択したから、公民も育鵬社がいい」
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