数研出版社教科書 「慰安婦」及び「強制連行」が含まれる記述内容の削除措置に対する即時撤回要求

[アジアの平和と歴史教育連帯 抗議書簡]

数研出版社教科書
「慰安婦」及び「強制連行」が含まれる記述内容の削除措置に対する即時撤回要求

アジアの平和と歴史教育連帯は、貴社の教科書記述内容の訂正措置に対し大変遺憾に思います。「現代社会」及び「政治•経済」教科書において、「慰安婦」と「強制連行」が含まれる記述内容を削除する訂正措置は、歴史的事実を無視するものです。また、2015年の中学校教科書採択に「政権の歴史認識」を反映させるための布石として、安倍政権との合作であるという疑懼の念を抱かずにはいられません。

2015年は日韓協定50周年の年です。これまで以上に日韓の友好関係の増進に対する期待が高まる時期です。両国間の友好関係の増進のためには、信頼が絶対的に必要です。信頼は、相互理解と正しい歴史認識が前提とされたときに、はじめて形成することができます。この度、貴社教科書において行われた先の記述内容を削除する訂正措置は、このような歴史的な流れに水を差す結果をもたらし得ます。日韓両国の信頼関係が崩れるのはもちろんのこと、未来を責任を持って創造していく次世代にも、重大な過ちを犯す措置になり得ます。

「安倍政権」発足以来、「日本政府の歴史認識」に対して国際社会が憂慮する声が後を絶ちません。靖国神社参拝、村山談話や河野談話を否定するなど、安倍政権の退行的な歴史認識の歩みは、戦争の記憶を抱えて生きていく東アジア、さらには世界中の人々のトラウマを刺激します。貴社がこのような安倍政権の歩みに同調し、日本政府の立場のみを教科書に記述することで、歪曲された歴史を学生に注入しようとしています。

貴社は、「慰安婦」及び「強制連行」を含む記述内容を削除する理由を「客観的な事情の変更等」とのみ明らかにしました。これは極めて曖昧な表現です。2014年1月に改訂された「教科書検定指針」の基準にも該当しない事項を、自ら進んで削除する態度は納得し難いものです。「客観的な事情」が、安倍政権の歴史認識の反映という疑惑を抱かずにはいられない理由です。貴社自らが納得できる理由を明らかにしなければ、今回の訂正措置は安倍政権の操り人形に過ぎないということを自ら証明することになるということを、確と認識すべきです。

アジアの平和と歴史教育連帯は、貴社に対し、下記内容を強く要求します。
1.日本の戦争犯罪や植民地犯罪の事実及び責任を回避しようとする意図が明確にあらわれている今回の措置を撤回し、 正しい歴史認識が反映された記述に再修正する。

2.「慰安婦」、「強制連行」が含まれる記述内容の自発的な削除理由を明確にする。

3.教育の根幹を崩す行為、東アジアの平和を破壊する行為を即刻中断する。

将来を担う健全な次世代を育てるためには、現世代の役割と責任が重要であるということを片時も忘れてはなりません。このような責任は、貴社においても例外ではありません。


2015.1.19
アジアの平和と歴史教育連帯
共同代表 徐仲錫, 安秉佑
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