大阪市教委に対する教科書アンケート疑惑に関する新しい要望書と質問書を提出
6月20日(本日)、大阪市教委にあらためて要望書と質問書を提出し回答を求めました。
■教科書アンケート疑惑解明の第三者委員会設置に向けた要望書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
6月13日に行われた私たちと貴教育委員会との「協議」の中で、貴教育委員会の責任で「育鵬社採択事件にかかる新資料」を第三者委員会に提供し、同委員会委員一人一人に同一資料を渡すことを確認しました。さらに口頭で5点の要望を行いました。それを文章化してあらためて要望するとともに、いつ第三者委員会に伝えたのか、第三者委員会の受け止めはどうであったのか、回答するように求めます。
要望事項
(1)第三者委員会を市民に公開してください。会議の傍聴を認めてください。
(2)「新資料」に基づいてフジ住宅を調査対象としてください。
(3)「新資料」に出てくる育鵬社社員、副編集長などを調査してください。
(4)育鵬社への調査について文部科学省の協力を要請してください。
(5)「陳情書」を提出した市民団体へのヒアリングを行ってください。
■教科書アンケート疑惑に関する市教委調査結果に対する質問書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
5月19日、貴教育委員会は、教育子ども委員会に口頭で「問題なし」とする調査報告を行い、その後、教育委員会議で同様の内容で文書報告を行っています。しかしその内容は、あまりにも杜撰なもので、疑惑を解明するどころか隠蔽するためのもので、教育子ども委員会や市民の間でとうてい納得のいくものではありませんでした。それは6月13日の「協議」(以下、「6.13協議」)でも、数々の疑念は解消されませんでした。そこで、市教委調査報告および私たちへの市教委回答についてあらためてここに質問書を提出します。早急に文書による回答をお願いいたします。
質問事項
(1)貴教育委員会が育鵬社への電話での「聞き取り」で作成したメモをいつ公開できるのか。そのスケジュールを明らかにしてください。
(2)教科書アンケート疑惑に関する育鵬社の関与について、なぜ文科省に協力を求めないのか、明らかにしてください。また、この件について文科省に報告をしているのでしょうか。しているのであれば、文科省への報告日時とその内容、文科省からの反応などを教えてください。
(3)貴教育委員会は、事務局職員へは一人一人「面談による聞き取り」を行っているにもかかわらず、なぜ、教育委員、選定委員には個別の聞き取りを行わなかったのか、その理由を明らかにしてください。今からでも、教育委員、選定委員への聞き取りが必要であると考えますが、今後の聞き取りをするつもりがあるのかどうか、明らかにしてください。
(4)「6.13協議」の場で、教科書アンケート集約で育鵬社の賛否数(割合)をまとめる判断をしたのは、事務局であるとのことでした。このような集約方法をとることについて、教育長や教育委員は全く知らなかったのでしょうか。
(5)このような集約方法は大阪市の教科書採択で前例があるのでしょうか。
(6)「6.13協議」の場で、集約過程において田中指導主事が「似ているアンケートが多い」ことに気がついたと報告がありました。集約に参加した他の事務局員は、気がつかなかったのでしょうか。これについて明らかにしてください。
(7)また、集約担当者から「似ているアンケートが多い」との指摘があった段階で、あらためて集約のやり直しや集約方法の再検討をしなかった理由を明らかにしてください。
(8)集計担当責任の平田指導主事は、田中指導主事の相談に対して「どれも1票と数えるように」指示したとのことでした。重複が多数あることがわかっていながら賛否数の集約をすることは意図的なアンケート不正集約ではないでしょうか。
(9)アンケートに重複が相当数あることについて、教育委員長・委員になぜ報告していなかったのでしょうか。
(10)貴教育委員会は、「調査報告」の中でアンケートを全て読み直す「再検証」を行ったことを明らかにしました。その「再検証」では、大阪市外在住者と大阪市内在住者を区別せず集約しています。私たちの分析によれば育鵬社肯定意見の過半数が大阪市外在住者でした。この点について「再検証」は、なぜ指摘しないのでしょうか。フジ住宅との関連を隠す意図は、そこになかったのでしょうか。
(11)私たちの分析では「泉大津市在住者」が育鵬社肯定で24枚重複提出していることを確認しています。市教委「再検証」では、この点について確認されているのでしょうか。
(12)貴教育委員会は、「再検証」の中で「肯定的意見・否定的意見を同一人物が重複して記入したと思われるアンケートが相当数あった」と結論づけました。肯定意見と否定意見のどちらにも「重複」があり、「どっちもどっち」といいたいかのような内容でした。確かに否定意見の中にも「重複」はありましたが、具体的にアンケートを読めば、量的にも内容的にも肯定意見の方に「重複」がきわめて多いことが明らかです(「重複」した肯定意見の枚数は、否定意見の約3倍。つまり肯定意見:否定意見=319枚:95枚。一人で10枚以上提出したケースは、肯定意見:否定意見=9件:2件。)。この点についての見解を明らかにしてください。
(13)貴教育委員会の「調査報告」では、10都市の教育委員会から教科書アンケートについてヒアリングを行い、「今回のアンケート実施方法については、通常一般的に行われる手法で行われたものであり、問題があるものとは考えられない」と結論づけています。しかし、貴教育委員会が作成した「他都市における教科書展示会のアンケートの状況」では、特定の教科書会社の賛否数(割合)を集約した地域はありませんでした。このことは、大阪市の集約方法がきわめて異例であることが浮き彫りになっています。なぜ、この事実を「調査報告」に記載しなかったのでしょうか。
(14)市教委回答の【2】(1)に関わって。私たちは吉田選定委員と日本教育再生機構との関係を明らかにするように求めましたが、「確認の必要はない」との返答でした。つまり、吉田選定委員は、日本教育再生機構北大阪支部長であったとしても、教科書採択に関わっても問題ないということでしょうか。
(15)市教委回答の【2】(2)に関わって。貴教育委員会は吉田選定委員に「確認の必要はない」としながらも、「選定委員規則に抵触するものではない」とした根拠を明らかにしてください。
(16)この件に関して貴教育委員会は、文科省に問い合わせたと答えています。いつ、どのような内容で問い合わせて、文科省からはどのような回答があったのか、明らかにしてください。
以上
■教科書アンケート疑惑解明の第三者委員会設置に向けた要望書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
6月13日に行われた私たちと貴教育委員会との「協議」の中で、貴教育委員会の責任で「育鵬社採択事件にかかる新資料」を第三者委員会に提供し、同委員会委員一人一人に同一資料を渡すことを確認しました。さらに口頭で5点の要望を行いました。それを文章化してあらためて要望するとともに、いつ第三者委員会に伝えたのか、第三者委員会の受け止めはどうであったのか、回答するように求めます。
要望事項
(1)第三者委員会を市民に公開してください。会議の傍聴を認めてください。
(2)「新資料」に基づいてフジ住宅を調査対象としてください。
(3)「新資料」に出てくる育鵬社社員、副編集長などを調査してください。
(4)育鵬社への調査について文部科学省の協力を要請してください。
(5)「陳情書」を提出した市民団体へのヒアリングを行ってください。
■教科書アンケート疑惑に関する市教委調査結果に対する質問書
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
5月19日、貴教育委員会は、教育子ども委員会に口頭で「問題なし」とする調査報告を行い、その後、教育委員会議で同様の内容で文書報告を行っています。しかしその内容は、あまりにも杜撰なもので、疑惑を解明するどころか隠蔽するためのもので、教育子ども委員会や市民の間でとうてい納得のいくものではありませんでした。それは6月13日の「協議」(以下、「6.13協議」)でも、数々の疑念は解消されませんでした。そこで、市教委調査報告および私たちへの市教委回答についてあらためてここに質問書を提出します。早急に文書による回答をお願いいたします。
質問事項
(1)貴教育委員会が育鵬社への電話での「聞き取り」で作成したメモをいつ公開できるのか。そのスケジュールを明らかにしてください。
(2)教科書アンケート疑惑に関する育鵬社の関与について、なぜ文科省に協力を求めないのか、明らかにしてください。また、この件について文科省に報告をしているのでしょうか。しているのであれば、文科省への報告日時とその内容、文科省からの反応などを教えてください。
(3)貴教育委員会は、事務局職員へは一人一人「面談による聞き取り」を行っているにもかかわらず、なぜ、教育委員、選定委員には個別の聞き取りを行わなかったのか、その理由を明らかにしてください。今からでも、教育委員、選定委員への聞き取りが必要であると考えますが、今後の聞き取りをするつもりがあるのかどうか、明らかにしてください。
(4)「6.13協議」の場で、教科書アンケート集約で育鵬社の賛否数(割合)をまとめる判断をしたのは、事務局であるとのことでした。このような集約方法をとることについて、教育長や教育委員は全く知らなかったのでしょうか。
(5)このような集約方法は大阪市の教科書採択で前例があるのでしょうか。
(6)「6.13協議」の場で、集約過程において田中指導主事が「似ているアンケートが多い」ことに気がついたと報告がありました。集約に参加した他の事務局員は、気がつかなかったのでしょうか。これについて明らかにしてください。
(7)また、集約担当者から「似ているアンケートが多い」との指摘があった段階で、あらためて集約のやり直しや集約方法の再検討をしなかった理由を明らかにしてください。
(8)集計担当責任の平田指導主事は、田中指導主事の相談に対して「どれも1票と数えるように」指示したとのことでした。重複が多数あることがわかっていながら賛否数の集約をすることは意図的なアンケート不正集約ではないでしょうか。
(9)アンケートに重複が相当数あることについて、教育委員長・委員になぜ報告していなかったのでしょうか。
(10)貴教育委員会は、「調査報告」の中でアンケートを全て読み直す「再検証」を行ったことを明らかにしました。その「再検証」では、大阪市外在住者と大阪市内在住者を区別せず集約しています。私たちの分析によれば育鵬社肯定意見の過半数が大阪市外在住者でした。この点について「再検証」は、なぜ指摘しないのでしょうか。フジ住宅との関連を隠す意図は、そこになかったのでしょうか。
(11)私たちの分析では「泉大津市在住者」が育鵬社肯定で24枚重複提出していることを確認しています。市教委「再検証」では、この点について確認されているのでしょうか。
(12)貴教育委員会は、「再検証」の中で「肯定的意見・否定的意見を同一人物が重複して記入したと思われるアンケートが相当数あった」と結論づけました。肯定意見と否定意見のどちらにも「重複」があり、「どっちもどっち」といいたいかのような内容でした。確かに否定意見の中にも「重複」はありましたが、具体的にアンケートを読めば、量的にも内容的にも肯定意見の方に「重複」がきわめて多いことが明らかです(「重複」した肯定意見の枚数は、否定意見の約3倍。つまり肯定意見:否定意見=319枚:95枚。一人で10枚以上提出したケースは、肯定意見:否定意見=9件:2件。)。この点についての見解を明らかにしてください。
(13)貴教育委員会の「調査報告」では、10都市の教育委員会から教科書アンケートについてヒアリングを行い、「今回のアンケート実施方法については、通常一般的に行われる手法で行われたものであり、問題があるものとは考えられない」と結論づけています。しかし、貴教育委員会が作成した「他都市における教科書展示会のアンケートの状況」では、特定の教科書会社の賛否数(割合)を集約した地域はありませんでした。このことは、大阪市の集約方法がきわめて異例であることが浮き彫りになっています。なぜ、この事実を「調査報告」に記載しなかったのでしょうか。
(14)市教委回答の【2】(1)に関わって。私たちは吉田選定委員と日本教育再生機構との関係を明らかにするように求めましたが、「確認の必要はない」との返答でした。つまり、吉田選定委員は、日本教育再生機構北大阪支部長であったとしても、教科書採択に関わっても問題ないということでしょうか。
(15)市教委回答の【2】(2)に関わって。貴教育委員会は吉田選定委員に「確認の必要はない」としながらも、「選定委員規則に抵触するものではない」とした根拠を明らかにしてください。
(16)この件に関して貴教育委員会は、文科省に問い合わせたと答えています。いつ、どのような内容で問い合わせて、文科省からはどのような回答があったのか、明らかにしてください。
以上
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