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ヤッタ-! 今治市教委の育鵬社版採択をストップ

えひめ教科書裁判を支える会から画期的な朗報が届きました。
以下、転載します。

今治市教育委員会の中学校用教科書採択審議の報告

1,採択結果

今日、8月28日、今治市教委の教科書採択審議がありました。
教育長が、各教科の教科書について、いずれも、
選定資料などに基づく採択を求め、
歴史・公民では、東京書籍を採択することを求め
審議の結果

歴史:東京書籍  東京(3)対育鵬社(2)
公民:東京書籍  東京(4)対育鵬社(1)
となりました。

新規に、松山市・新居浜市教委が、育鵬社(歴史)を採択し、
同教科書の採択が広がりました。
そのような愛媛の状況のなかで、
今治市教委(2009年:扶桑社。2011年:育鵬社)を逆に、
上記の結果で、少し、押し返すことができました。

しかし、2001年以来、愛媛県教委の採択は、継続され、
新規の育鵬社採択と・・・、問題・課題は、山積みですが・・・。
少し、ほっと、しました。

2,委員会を傍聴する権利としての環境の改善について

①審議の公開などなどは、採択手続きの適正手続きの一環と位置付けられます。
憲法31条の適正手続き(刑事)の歴史的背景には、
「適正手続きは、適正な採択結果を生み出す」として、
刑事手続きとして、このことが、人権の重要な保障となっていますが、
行政手続きにも、同じく適正手続きが求められます。

②また、審議の傍聴は、住民の知る権利としての傍聴権が保障される必要がありま
す。

このような観点から、傍聴希望者の全員の傍聴を求める請願・要求・公開質問状など
を2009年以来、提出し続けてきました。
そして、今日の委員会では、下記の点に大きな改善がありました。
この点でも、改善されました。

ア、傍聴席の拡大 10名から20名
イ、会場に入れない傍聴希望者のために、会議の中継をロビー大型テレビで放映
ウ、傍聴者だけでなく、傍聴を希望者全員に、資料(最低限の資料でしたが)の配付

30名が傍聴希望。私は、抽選に外れ、このテレビで、審議を見ました。

3,採択審議の大きな課題

前記のように、選定資料に基づく採択を教育長は求めましたが、
「採択権限は、教育委員会にある」ことを前提に、
各委員が、それぞれの意見を述べ、最終的には、
委員の多数決で採択を行いました。

詳しい説明は、省きますが、
この採択の有り様が、違法です。

ILO/ユネスコ「教員の地位に関する勧告」(日本政府が賛成・採択)

「教育職は専門職としての職務の遂行にあたって学問上の自由を享受すべきである。
教員は生徒に最も適した教材および方法を判断するための格別の資格を認められたも
のであるから、承認された計画の枠内で、教育当局の援助を受けて教材の選択と採
用、教科書の選択、教育方法の採用などについて不可欠な役割を与えられるべきであ
る。」(第66項)

などがありますが、教育現場の教員らの希望をベースにし、
教育の主体である「子どもの学習権」を保障する教科書を提供するということが、
何よりも、その原点であると思います。

この実現に向けて、今後も、行動して行きたいと思います。
最後になりましたが、
上記の結果は、全国のみなさん、韓国やアメリカをはじめのとする
多くの方々の支援・協力によるものであると思います。
今後とも、よろしく、お願いします。
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