教育出版の不採択を求める要望書

大阪の会で教育出版の道徳教科書の不採択を求める要望書を作成しましたので、各地でご活用ください。必要に応じてアレンジしてくださって結構です。6月14日、大阪市教委に提出しました。今、大阪府内全ての市町村教委に提出を進めています。

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2018年度使用小学校教科書採択にあたっての要望書

子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会

 貴教育委員会の教育へのご尽力に敬意を表します。
 現在、2018年度から使用される小学校道徳教科書の採択業務が進められていると存じます。
 すでに各地で教科書展示会が始まっており、8社の教科書の特徴が明らかになってきました。それらを読み比べた結果、かなり問題点のある教科書と、子どもたちにとって重要なことを伝えようとしている教科書があることがわかってきました。
 そこで私たちは次のことを要望いたしますので、ご検討の上、貴教育委員会が子どもたちにとって最も良い教科書を採択してくださるようにお願いいたします。

1.教育出版の道徳教科書は問題点が多いので採択しないでください。
 <理由>
(1) 教育出版の5年生の道徳教科書には現職の政治家2名の写真が掲載されています。「下町ボブスレー -町工場の挑戦―」には安倍首相の写真が、「一人はみんなのために・・・」には野田東大阪市長の写真があります。いずれも本文の内容と直接の関係はなく、政治家の宣伝のような印象を受けます。現職の政治家の写真を載せているのは教育出版だけです。
 道徳教科書に掲載されている限り、子どもたちは“立派な人”だと思うでしょう。しかし安倍首相は森友学園や加計学園の優遇、森友学園への100万円寄付が疑われ、野田市長は2015年の育鵬社公民教科書採択の際に政治介入したことが疑われており、いずれも議会で追及されている政治家です。そもそも歴史的評価の定まっていない現職の政治家を、人としての生き方を学ぶ道徳教科書に載せることは不適切ではないでしょうか?

(2) 教育出版は明治維新を美化し、立志伝中の人物をたくさん取り上げ、西郷隆盛を3年生と6年生で取り上げています。しかし西郷隆盛は「征韓論」を唱え、朝鮮の植民地化を強く主張した人物です。西郷の主張を実行した結果、日本は朝鮮を35年間にわたって支配し朝鮮の人々を苦しめたことが、今になっても日韓関係に暗い影を落としています。西郷隆盛など歴史上の人物の負の側面を教えずに、お手本になる“偉人”として子どもたちに教えてよいのでしょうか?歴史教科書とは異なり、道徳教科書で人物を取り上げる場合はもっと慎重になるべきではないでしょうか?

(3) 教育出版の編著者には育鵬社道徳教科書(パイロット版)の関係者が多く入っています。貝塚茂樹氏(武蔵野大学教授)、柳沼良太氏(岐阜大学大学院准教授)、木原一彰氏(鳥取市立世紀小学校)の他、道徳教育に熱心なことで知られる東京都武蔵村山市立第八小学校からは校長以下3人の教員が入っています。一つの学校から編著者が3人も入っているのは極めて異例です。貝塚茂樹氏は日本最大の右翼団体といわれる日本会議のブレーンとして知られ、戦前の「教育勅語」や『修身』を賛美する発言をしています。育鵬社が発行している道徳教科書のパイロット版は、戦前の『修身』と共通する軍国美談や天皇賛美の教材が多く、日本国憲法や教育基本法に抵触すると考えられますが、教育出版の道徳教科書の内容に問題が多いのは、編著者の構成にもよることが明らかです。

(4) 教育出版の2年「大切な国旗と国歌」ではオリンピックで使用される旗を「国旗」と明記していますがこれは誤りです。オリンピックで使用されるのは「選手団の旗」であり、必ずしも「国旗」でなければならないわけではありません。これが混同されて報道されたりしていますが、「国」対「国」の争いではないというオリンピックの精神にのっとって正確に教えるべきではないでしょうか?

以上のことから、教育出版の道徳教科書は採択しないでください。

2.人類普遍の道徳である「人権・平和・共生」の大切さを教える教科書を採択してください。
 <理由>
 道徳教育は古来、その時々の政権の支配の道具として、政権に都合のよい価値観を信じこませる道具として利用されてきました。近くは戦前、「教育勅語」の忠君愛国精神が『修身』教科書をつうじて国民にたたきこまれ、国民は侵略戦争をアジア解放の「聖戦」と信じこんで戦いました。その結果、日本国民は軍人・民間人合わせて310万人が命を失い、多くの人が生涯癒えぬ傷を負って戦後も苦しみました。被害を受けたアジアの人々の犠牲者数はその何倍にもなります。
 日本国憲法はその戦争への深い反省から生まれたものであり、日本国憲法の「人権・平和・共生」の精神は、当然道徳教科書にも貫かれるべきものです。今回発行された8社の道徳教科書にはこの日本国憲法の精神や、世界人権宣言の精神を伝えようとしている教科書があります。「人権」問題を個人の思いやりに解消せず、社会的な問題として取り上げ多くの教材を掲載している教科書や、「平和」問題を積極的に取り上げている教科書があるのは、編集者の良心がうかがわれます。
 私たちは決して道徳教育そのものを否定しているわけではありません。人間が社会生活を送る以上、道徳もきまりも必要です。私たちが反対しているのは、国家のために命を懸けることが正義だと教える道徳教育であり、社会の責任を問わず自己責任論を刷り込む道徳教育です。
 私たちは教えるべきは人類普遍の道徳ともいえる「人権」「平和」「共生」の大切さであると考えます。命の大切さ、人は皆平等であり、どんな夢も平和があってこそ描けるということを伝え、人としての努力、自立、助け合いの大切さを学ぶ道徳教育であってほしいと願っています。
 そのような教科書はどれかをよく吟味していただき、より良い教科書を採択してくださるように切に要望いたします。
                                       以上

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5/27 道徳教育をつうじた「皇国臣民づくり」反対!集会

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道徳教育をつうじた「皇国臣民づくり」反対!
小学校道徳教科書採択に市民・教員の意見を!
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■日時 5月27日(土)13:30 (開場 13:00)
■場所 国労大阪会館
     (JR環状線「天満」下車5分、地下鉄堺筋線「扇町」下車7分)
■講演 上杉聰さん「森友学園、フジ住宅、道徳教育をつなぐもの」
■参加費 800円(学生400円、事情のある方は相談してください)
■主催 「戦争教科書」はいらない!大阪連絡会
   
<呼びかけ>
□文科省の決めた全ての「徳目」を網羅させた教科書検定
 2017年3月24日、文部科学省は小学校道徳教科書の検定結果を公表しました。この
教科書検定は、戦後初めて道徳が教科化されることに伴って、教科書が作成されるこ
とになったために行われたものです。
 文科省は、[国や郷土を愛する」「公共の精神」などの学習指導要領の項目と内容
に沿って詳細な検定意見をつけました。学習指導要領に定める「徳目」(5・6年生で
は22個)を一つ残らず全て網羅するように求めたのです。さらには教材の内容が厳格
に学習指導要領に従っているかどうか、事細かにチェックが行われました。例えば、
徳目「感謝」を教えるための教材「しょうぼうだんのおじさん」は、高齢者への感謝
ではないとのことで「しょうぼうだんのおじいさん」に修正させられました。文科省
の道徳教科書の国家統制は、他の教科書と比べても極めて強いものとなっています。
 文科省は、授業方法にまで介入する検定を行いました。それぞれの教材の冒頭に読
み取らせたい「徳目」を書き込ませ、それに誘導するための「設問」を挿入させる検
定意見をつけました。「徳目」や「設問」をあらかじめ提示することは、子どもたち
に教材の読み方を指定することに他なりません。教材を自分なりに考えるのではな
く、与えられた「徳目」を読み取ることを強要することにつながります。
 また、道徳教科書は、低学年から「愛国心」を植え付けようとしています。2年生の
教科書には「国旗や国歌を大切にするきもちのあらわし方」として、国旗に対しては
「しせいを正し、ぼうしをとって、れいをします」、国歌に対しては、「みんなで
いっしょに歌います」と記述しました。

□道徳の教科化は、新たな「皇国臣民づくり」への道
 道徳の教科化は、単に一つ教科が増えるということではありません。学校教育全体
が道徳を中心として位置づけ直されることになります。算数や理科も道徳目標と関連
させられます。しかも、道徳で子どもたちの「評価」が行われます。教員は子どもたち
が文科省の「徳目」をどれだけ忠実に学び取ったかを記録し評価させられることにな
ります。これらは、学校教育全体が道徳を「要」として行われ、子どもたちの心を統制
することに他ならず、新たな「皇国臣民づくり」への道そのものです。

□4月から小学校道徳教科書の採択が始まっています
 今回の教科書検定の結果、8社が合格し採択対象となっています。5月には各地の教
育委員会で教科書の選定基準を設定し、調査研究を始めていきます。6月から教科書
展示会が始まり、7月には教育委員会で採択会議が行われます。
 道徳が教科化される中で、その教科書の役割は重要です。この集会では、検定合格
した教科書の内容を十分検討し、採択の過程に市民・教員の意見を反映させるための
取り組みを考えていきたいと思います。ぜひ、集会への参加をお願いします。

「学習会」2017年4月、小学校道徳教科書採択が始まる!何のための道徳の教科化?

戦争教科書はいらない!大阪連絡会 学習会

2017年4月、小学校道徳教科書採択が始まる!
何のための道徳の教科化?

◆日時 8月22日(月) 18:00~20:00
              (以後、21時まで事務局会議)
◆場所 エルおおさか 701号室
       地下鉄谷町線・京阪「天満橋駅」下車7分
◆内容
  ◇安倍政権の進める道徳の教科化のねらい
    ~道徳新学習指導要領、「解説書」から考える~
  ◇育鵬社の道徳教科書の検討

 安倍政権は「戦争法」と並行して道徳の教科化を強力に推し進めました。昨年、文科省は、徳の学習指導要領を改定し、教科書作成の基となる「学習指導要領解説書」「教科書検定基準を作りました。そして、この4月から小学校道徳教科書の検定が始まり、8社が検定申請しいる模様です。全ての申請教科書が文科省の「指導要領」に忠実な内容になっている危険性高まっています。
 道徳の教科化によって道徳の授業は、これまでのものと質的に全く違うものになります。定教科書が使用され、厳密な指導計画が強制され、子どもたちの評価も行われることになりす。しかも、「指導要領」では、各学年について「善悪の判断」「節度、節制」「規則の尊重」「族愛」「「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」など22の徳目を示し、これらを「全の児童に指導する」と規定しました。「愛国心」については、小学校1年生から教え、5・年生では重点的に取り上げさせようとしています。
 道徳の教科化は戦後教育の大転換を意味します。戦争中の教育は、「修身」などの教育によて、子どもの心までも支配し戦争に導いていきました。戦後教育は、その反省から国家によ教育への介入、子どもの心の支配を拒否することから始められたので
す。
私たちは、来年4月からの小学校道徳教科書採択にどのように臨めばよいのでしょうか。倍政権の道徳教科化の狙いをどのように考えたらよいのでしょうか。子どもたちの心を支配ることの意味は何なのでしょうか。ぜひ、一緒に考えていきましょう。

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