fc2ブログ

『育鵬社』歴史・公民教科書を採択した同志社香里中学校(大阪)に抗議・撤回の要請を!

子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会(愛知)からの情報の転載です。

同志社大学系列の同志社香里中学校が、
今回初めて、「育鵬社」歴史・公民教科書の採択を強行しました。
本日、同志社香里中学校(福田耕治校長)宛に、以下のような、
同志社香里中学校が『育鵬社』歴史・公民教科書を採択したことに対する抗議・撤回要請声明を送りました。

「抗議・撤回要請書」にも書きましたように、
同志社香里中学校が、今回、『育鵬社』歴史・公民教科書を採択したことに対し、
「今回の『育鵬社』の歴史・公民教科書採択の事実を知った、
同志社香里中学校高等学校及び、同志社大学と系列学校の在校生・卒業生・保護者、
世界と全国各地の市民・キリスト者などから多くの批判が寄せられるであろう」と思っています。

多くの皆さんに、同志社香里中学校の以下の連絡先に、
電話・FAXなどで、抗議と採択撤回の要請を行って頂きますように呼びかけます。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

★抗議・採択撤回要請の連絡先

同志社香里中学校・高等学校 庶務係
〒572-8585 大阪府寝屋川市三井南町15-1
TEL 072-831-0285 FAX 072-834-3750
※電話の受付は、土・日・祝日を除く、平日9:00~16:30までです

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

では、よろしくお願いします。
お元気で。再見。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


2015年9月5日
同志社香里中学校・高等学校 福田耕治校長 様
                2015年「戦争を肯定する教科書」の採択を許さない愛知県実行委員会
                       子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会

同志社香里中学校での『育鵬社』歴史・公民教科書の採択に抗議し、採択の即時撤回を要求する!

1.同志社香里中学校は、来年度から4年間、同中学校で使用する歴史教科書に、『育鵬社』歴史・公民教科書を採択した。今回、同志社香里中学校が、「戦争を肯定する教科書」・「人権よりも義務を押し付ける教科書」である『育鵬社』歴史・公民教科書の採択を強行したことに対して、私たちは、断固抗議するとともに、一刻も早く、今回の採択を撤回することを強く要求するものである。

2.今回の採択について、『CHRISTYIAN TODAY』(2015.9.3)の報道によれば、同紙の取材に対し、同志社香里中学校の滝英次教頭は、「教科書採択の年(である今年)に、教科、また学校として、文科省の検定教科書の中から、いろんな議論を踏まえた上で慎重に選定した」と話したという。また、同志社香里中学校に電話で問い合わせ抗議された方は、教頭が、「社会科教員が話し合い校長が了解して採択と説明し、抗議に対して文科省の検定を通っているので問題はないと言った」と報告されている。

3.同志社香里中学校は、『「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を土台にした同志社香里の教育』として、次のように紹介している。
「まっすぐに伸びる道を歩こう。良心のもと、わたしたちとともに。わたしたちの学校は、京都府外で唯一の「同志社」として、1951年の設立以来、同志社の伝統を大切に守り、自治自立の精神をもって良心のもとに行動できる人物の育成をめざしてきました」、「新島襄が世界に目を向けて学んだことから同志社が生まれた伝統を重視し、わたしたちは広く世界について学ぶ国際主義を教育の柱としています。多彩な国際交流の機会を通じて、国際人に必須となる共生の心を養います」「キリスト教主義の精神と人を思いやる心に根ざしたボランティア活動を意欲的におこなっています。中学2年の修学旅行ではアイヌの生活体験など、多様な体験学習を実施します。困っている人に迷わず手を差し伸べられる「良心」の形成をめざします」、「21世紀の日本社会の最重要課題のひとつは、男女共同参画社会の実現であると考えられます」などと学校を紹介している学校です。

4.しかしながら、同志社香里中学校が、今回初めて採択した『育鵬社』の歴史・公民教科書は、「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を土台にした「同志社香里の教育」の理念に、まさに敵対する内容を持つ教科書であることは明らかである。今回、同志社香里中学校が、『育鵬社』歴史・公民教科書を採択したことに対し、私たちは、心からの怒りを表明するものである。今後、今回の『育鵬社』の歴史・公民教科書採択の事実を知った同志社香里中学校高等学校及び、同志社大学と系列学校の在校生・卒業生・保護者、世界と全国各地の市民・キリスト者などから多くの批判が寄せられるであろう。

5.今回採択した『育鵬社』の歴史・公民教科書は、多くの問題点が指摘されている教科書である。
『育鵬社』歴史教科書は、①「『自存自衛』の戦争」(234頁)として肯定し、「欧米による植民地支配からアジアの国々を解放」(236頁)する戦争として美化までしている。過去の侵略戦争・植民地支配の加害の事実を記述していない。②戦争を美しく感動的に描いている。③日本の歴史を、天皇とその臣下の活躍の歴史として描いている。④日本の文化は世界一と教え、自己中心的な愛国心を刷り込むものである。『育鵬社』歴史教科書は、戦後日本の原点である「ポツダム宣言」と日本国憲法の認識を真っ向から否定する立場から、アジア太平洋戦争があたかもアジア諸国の独立のために行われた戦争であるかのように教えるなど、近代日本が行ったアジアに対する侵略戦争と植民地支配を正当化することによって、世界で通用しない誤った歴史認識を子どもたちに刷り込み、アジアや世界の人々との今後の友好関係を損ない、日本を世界から孤立させ、子どもたちの未来を危うくする教科書である。

6.また、『育鵬社』公民教科書は、①人権よりも義務が大切と教えている。②国民の最大の義務は国防であると教えている。③安倍政権の進める原発推進を教えている。④男女平等よりも性別役割分担」・「専業主婦」を強調している。

さらに、同志社香里中学校は、「中学2年の修学旅行ではアイヌの生活体験など、多様な体験学習を実施している」と紹介している。しかしながら、アイヌ民族に関する『育鵬社』歴史教科書は、室町時代を扱う中で蝦夷地におけるアイヌ民族の存在についてふれ、江戸時代を扱う中でシャクシャインについてふれるのみである。『育鵬社』公民教科書は、平等権の単元において「アイヌの人々への差別…も克服しなければならない課題」とし、同単元の発展学習でアイヌ文化の継承についてふれ、巻末にアイヌ文化振興法の抜粋を掲載するのみである。アイヌ民族が,古くから北海道を中心に居住し,独自の言葉と文化をもつ先住民族であること、開拓事業を進めるために,北海道に開拓使が設置され,アイヌ民族は土地を失ったこと、他社の公民教科書が全てふれている、近代以降、「開拓」によりアイヌ民族の土地や名前・アイヌ語・習俗・文化などが奪われた事実の記述がなく、2008年の国会での「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」にも全くふれていないために、アイヌ民族への差別の内容が不明であり不適切な教科書である。

7.本来、中学生は、多様な考え方にふれながら、自分の将来や日本と世界の未来について自由に考え判断する力を育てなければならない。多くの教科書がさまざまな制約のなかにあっても、多様な考え方にふれさせ、自ら考える力を養うよう工夫している中、『育鵬社』歴史・公民教科書だけが、一面的な考え方のみを注入しようとしていることは、子どもたちが、自由に多様な考え方を持つ権利、成長発達する権利、みずからの幸せな未来を切り拓く権利を奪うものである。

8.今回、同志社香里中学校が育鵬社の歴史・公民教科書を採択したことは、決して許されるものではない。同志社香里中学校が、「育鵬社」歴史・公民教科書の採択を強行したことに対し、「戦争を肯定する教科書」「人権よりも義務を教える教科書」を子どもたちに渡してはならないと考える私たちは、断固抗議するとともに、一刻も早く今回の採択を撤回することを強く要求するものである。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

スポンサーサイト



ヤッタ-! 今治市教委の育鵬社版採択をストップ

えひめ教科書裁判を支える会から画期的な朗報が届きました。
以下、転載します。

今治市教育委員会の中学校用教科書採択審議の報告

1,採択結果

今日、8月28日、今治市教委の教科書採択審議がありました。
教育長が、各教科の教科書について、いずれも、
選定資料などに基づく採択を求め、
歴史・公民では、東京書籍を採択することを求め
審議の結果

歴史:東京書籍  東京(3)対育鵬社(2)
公民:東京書籍  東京(4)対育鵬社(1)
となりました。

新規に、松山市・新居浜市教委が、育鵬社(歴史)を採択し、
同教科書の採択が広がりました。
そのような愛媛の状況のなかで、
今治市教委(2009年:扶桑社。2011年:育鵬社)を逆に、
上記の結果で、少し、押し返すことができました。

しかし、2001年以来、愛媛県教委の採択は、継続され、
新規の育鵬社採択と・・・、問題・課題は、山積みですが・・・。
少し、ほっと、しました。

2,委員会を傍聴する権利としての環境の改善について

①審議の公開などなどは、採択手続きの適正手続きの一環と位置付けられます。
憲法31条の適正手続き(刑事)の歴史的背景には、
「適正手続きは、適正な採択結果を生み出す」として、
刑事手続きとして、このことが、人権の重要な保障となっていますが、
行政手続きにも、同じく適正手続きが求められます。

②また、審議の傍聴は、住民の知る権利としての傍聴権が保障される必要がありま
す。

このような観点から、傍聴希望者の全員の傍聴を求める請願・要求・公開質問状など
を2009年以来、提出し続けてきました。
そして、今日の委員会では、下記の点に大きな改善がありました。
この点でも、改善されました。

ア、傍聴席の拡大 10名から20名
イ、会場に入れない傍聴希望者のために、会議の中継をロビー大型テレビで放映
ウ、傍聴者だけでなく、傍聴を希望者全員に、資料(最低限の資料でしたが)の配付

30名が傍聴希望。私は、抽選に外れ、このテレビで、審議を見ました。

3,採択審議の大きな課題

前記のように、選定資料に基づく採択を教育長は求めましたが、
「採択権限は、教育委員会にある」ことを前提に、
各委員が、それぞれの意見を述べ、最終的には、
委員の多数決で採択を行いました。

詳しい説明は、省きますが、
この採択の有り様が、違法です。

ILO/ユネスコ「教員の地位に関する勧告」(日本政府が賛成・採択)

「教育職は専門職としての職務の遂行にあたって学問上の自由を享受すべきである。
教員は生徒に最も適した教材および方法を判断するための格別の資格を認められたも
のであるから、承認された計画の枠内で、教育当局の援助を受けて教材の選択と採
用、教科書の選択、教育方法の採用などについて不可欠な役割を与えられるべきであ
る。」(第66項)

などがありますが、教育現場の教員らの希望をベースにし、
教育の主体である「子どもの学習権」を保障する教科書を提供するということが、
何よりも、その原点であると思います。

この実現に向けて、今後も、行動して行きたいと思います。
最後になりましたが、
上記の結果は、全国のみなさん、韓国やアメリカをはじめのとする
多くの方々の支援・協力によるものであると思います。
今後とも、よろしく、お願いします。

大阪府立高校で実教日本史を12校で採択!

8月21日、大阪府教育委員会議が行われ、来年度から使用する府立高校の教科書採択が行われました。
事前に、各府立高校から実教出版の高校日本史A(302)を7校、高校日本史B(304)を5校が選定していました。
そして、今日の教育委員会議で「条件付き採択」とはいえ、実教日本史が12校で採択されました。
大阪府では、2年前が5校、昨年が8校でしたので、実教外しの圧力が強まって以降、徐々に採択を増やしました。

泉佐野市が育鵬社(歴史・公民)を採択!抗議の声を届けてください!

■今日、大阪府泉佐野市で歴史・公民と育鵬社を採択されてしまいました。
歴史公民の採択によって、来年度から約2000名の生徒にわたることになります。
これで大阪府内で育鵬社を採択したのが5カ所目となります。
大阪府全体の中学生の約18%です。極めて深刻な状況です。

■今日の泉佐野市での採択の報告を簡単にします。
9時前に泉佐野市役所前に到着するとすでに異様な状況でした。
市役所の向かいのバス停では、在特会が、育鵬社、自由社の採択を求める横断幕を掲げ、すでにアピールを行っていました。
市役所前にも傍聴受付の30分以上前から傍聴受付をしようと市民が集まっていました。
中には在特会と親しく話していた人々も並んでいました。
教科書会社だけでなく右派も動員をかけていたように感じました。
私たちも、9時から雨の中で横断幕を広げ、声を張り上げてアピール行動を始めました。

傍聴受付には、最終的に75名があつまり、20名が抽選で選ばれました。
こんなに多くの市民が集まっているにもかかわらず、傍聴を拡大することもせず、淡々と事務的に抽選を行っていました。

■10時から教育委員会議が始まりました。
選定委員会の答申は、明確に全ての教科が順位付けされていました。
そして歴史・公民以外の教科は答申第1位の教科書が選ばれていました。

しかし、歴史と公民だけは違っていました。
答申の歴史では、東京書籍(11点)、帝国書院(10点)、日本文教(10点)、教育出版(9点)、清水書院(6点)、育鵬社(6点)、自由社(6点)、学び舎(6点)となっていました。育鵬社は、6番手でした。
しかし、教育委員は、答申を無視しして、育鵬社を推す委員が続出し、最終的な採決で5対1で育鵬社が採択されました。

公民も全く同様でした。
答申では、東京書籍(14点)、帝国書院(11点)、日本文教(8点)、教育出版(8点)、育鵬社(6点)、清水書院(6点)、自由社(6点)となっていました。ここでも育鵬社は5番手でした。
しかし、教育委員は、またもや次々と答申を無視して育鵬社を推し、5対1で育鵬社となりました。

詳しい議論の過程は、今の時点ではわかりませんが、明らかに選定委員会の答申を歴史と公民だけ無視するという、
極めて不自然で、恣意的な採択となっています。
千代松市長の政治介入を疑わざるを得ません。

私たちは抽選から外れたため、教育委員会の間中、アピール行動を続けましたが、
11時半には全ての採択が終わってしまいました。
予想以上に短い審議時間でした。
育鵬社採択の茶番劇としか言いようがありません。

■育鵬社を採択した泉佐野市教育委員会に抗議の声を届けてください。

泉佐野市教育委員会 教育総務課
e-mail:k-soumu@city.izumisano.lg.jp
TEL:072-463-1212(内線2341~2347)
FAX:072-469-5267

育鵬社を採択した横浜市教委に抗議の声を!

皆さまへ

       横浜教科書採択連絡会

8月5日、横浜市教育委員会は2011年度に続き、歴史・公民とも育鵬社を採択しました。
採決は教育長と教育委員5人計6人の無記名投票で行われ、

歴史 帝国書院3:育鵬社3
公民 東京書籍3:育鵬社3

の同数となったため、教育長の判断で歴史・公民とも育鵬社に決定しました。
採択のための審議会答申では、調査の観点ごとに該当する教科書名をあげていますが、
歴史では、帝国と育鵬社が同数でもっとも該当観点数が多く、
公民では、東京書籍・帝国書院が同数でもっとも該当観点数が多く、
育鵬社・教育出版・日文が次点でした。

各委員の判断を永久に不明にする無記名投票を行ったこと
時に公民ではもっと評価数の多い2社もあったのに育鵬社にしたこと、
育鵬社に対する答申の評価が不自然なこと、
そしてなにより採決結果同数(3:3)後の
教育長の最終判断理由に合理性がなく、特に公民については答申が尊重されなかったこと
など今回も不透明な採択でした。
林市長2期目の選挙時に自民党と結んだ選挙協約に教科書に触れる内容があり、
自民党関係者が「育鵬社を採択するという趣旨だ」と語ったことが報道されまし
た。その後、中教審委員となり、カジノ誘致にも積極的な市長が、採択に影響を
及ぼしたのではないかという疑惑は、今回の結果により払拭できなくなりました。

今回の採択結果には、横浜市以外からも含めた政治圧力を感じざるを得ません。
子ども不在の採択と、子どもたちを政治の道具にする人々に強く抗議します。

一方、2009年の自由社採択以来、横浜市教委は委員の過半数の支持で「つくる会」
系教科書を採択してきましたが、今回は同数になったことはじめ、異常な教科書
行政の軌道修正も見られます。私たちの運動が無駄ではなかったこと、粘り強く
取り組んで行くことの大切さを実感する部分もありました。

今回の歴史と公民両方の採択により、今後、横浜市立中学校の16万人余り(公
民使用の2016・2017年度の中学3年生を含む)の生徒が育鵬社教科書を使用するこ
とになります。一言でもかまいません。育鵬社教科書採択への抗議をお願い致します。
-----------------------------------------------------------------

1.宛先  横浜市教育委員会 岡田優子教育長

住所  〒231-0017 横浜市中区港町1-1
電話  045-671-3240
FAX 045-663-5547
メール  ky-somu@city.yokohama.jp

2.宛先 横浜市長 林文子

住所  〒231-0017 横浜市中区港町1-1
電話  045-671-3240
FAX 045-663-5547
メール kouchou2@city.yokohama.jp

3.宛先 市民からの提案

住所 〒231-0017 横浜市中区港町1-1
   横浜市役所市民局広聴相談課)
電話:045-671-2354
FAX:045-212-0911
メール kouchou2@city.yokohama.jp
プロフィール

子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会

Author:子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
リンク