<報告>竹富町の単独採択地区化が決定!
皆さま 高嶋伸欣です
今、沖縄にいて本日午後3時からの沖縄県教育委員会定例会で、
竹富町の採択地区単独化が議決される様子を傍聴してきました。
定刻には取材記者と傍聴者約30人で満席でした。
議事は淡々と進められ、県教委に採択地区割を決定する権限があ
ることと、地元の竹富町が単独採択地区化を希望していることの
確認がされた後に、竹富町には石垣市や与那国町とは異なる独自
性があるとの県教委の見解(A4,2ページ)を示されました。
その後、委員が賛成意見を述べ、最終的には全員一致で竹富町の
単独採択地区化が、議決されました。
これで、自民党安倍政権が総力を傾注してきた竹富町への育鵬社
版公民教科書の押し付けの挫折が、決定的になったと言えます。
昨日来、義家議員など「竹富町には科目全部に専科の教員がいる
わけではないのだから、教科書の比較研究がきちんとできるはず
がない」などと、しきりにわめいています。それだけ、現職教員
による教科書の比較研究が重要だというのであれば、石垣市や与
那国町の教委が現職教員による調査報告で問題点だらけと指摘し
ていた育鵬社版を強引に採択したことが混乱の始まりなのですか
ら、その時に黙っていて今更何を言うのか、です。
私には、「負け犬の遠吠え」のように聞こえます。
一方で、この義家発言は「あなたも現場教員の見解を重視すべき
だと、認めているのですね!」という具合に活用できます。
次には、石垣市と与那国町の調査報告書無視の採択決定の問題を
追及しようと思っているところに、義家議員がわざわざ問題提起
をしてくれたことになります。義家議員には「お礼」を言いたい
くらいです。
ところで、沖縄は教科書問題で今回が3連勝目になります。
1回目=1982年夏、高校日本史の検定で沖縄戦における住民
虐殺の記述を「体験談集では根拠不十分」との理由で削除
--「島ぐるみ」の抗議を受け、次の検定予定を前倒しで
実施することにして、以後は削除の指示をしない、と
政府が公約。事実上の検定意見撤回で収拾。
2回目=2007年の「集団自決」記述で日本軍の責任に言及部分
を検定で全面的に削除させた
--検定結果公表直後から全県的な抗議行動が起き、9.29
県民大会に11万人が結集。生徒用の教科書(供給本)
の印刷以前に、日本軍の責任を指摘した記述の復活を
文科省が認めた。ただし「強制」の表記の復活は拒否
されたため、抗議行動は今も継続中。
3回目=今回の竹富町に対する自民党タカ派文教族による育鵬社
版押し付けの挫折、「完敗」。
--ちなみに上記2回目は第1次安倍政権、3回目の今回
も安倍政権。沖縄は教科書問題で、安倍政権に再びお
灸を据えたことになる(?)。
以上 取り急ぎの報告です 転載・拡散自由です
今、沖縄にいて本日午後3時からの沖縄県教育委員会定例会で、
竹富町の採択地区単独化が議決される様子を傍聴してきました。
定刻には取材記者と傍聴者約30人で満席でした。
議事は淡々と進められ、県教委に採択地区割を決定する権限があ
ることと、地元の竹富町が単独採択地区化を希望していることの
確認がされた後に、竹富町には石垣市や与那国町とは異なる独自
性があるとの県教委の見解(A4,2ページ)を示されました。
その後、委員が賛成意見を述べ、最終的には全員一致で竹富町の
単独採択地区化が、議決されました。
これで、自民党安倍政権が総力を傾注してきた竹富町への育鵬社
版公民教科書の押し付けの挫折が、決定的になったと言えます。
昨日来、義家議員など「竹富町には科目全部に専科の教員がいる
わけではないのだから、教科書の比較研究がきちんとできるはず
がない」などと、しきりにわめいています。それだけ、現職教員
による教科書の比較研究が重要だというのであれば、石垣市や与
那国町の教委が現職教員による調査報告で問題点だらけと指摘し
ていた育鵬社版を強引に採択したことが混乱の始まりなのですか
ら、その時に黙っていて今更何を言うのか、です。
私には、「負け犬の遠吠え」のように聞こえます。
一方で、この義家発言は「あなたも現場教員の見解を重視すべき
だと、認めているのですね!」という具合に活用できます。
次には、石垣市と与那国町の調査報告書無視の採択決定の問題を
追及しようと思っているところに、義家議員がわざわざ問題提起
をしてくれたことになります。義家議員には「お礼」を言いたい
くらいです。
ところで、沖縄は教科書問題で今回が3連勝目になります。
1回目=1982年夏、高校日本史の検定で沖縄戦における住民
虐殺の記述を「体験談集では根拠不十分」との理由で削除
--「島ぐるみ」の抗議を受け、次の検定予定を前倒しで
実施することにして、以後は削除の指示をしない、と
政府が公約。事実上の検定意見撤回で収拾。
2回目=2007年の「集団自決」記述で日本軍の責任に言及部分
を検定で全面的に削除させた
--検定結果公表直後から全県的な抗議行動が起き、9.29
県民大会に11万人が結集。生徒用の教科書(供給本)
の印刷以前に、日本軍の責任を指摘した記述の復活を
文科省が認めた。ただし「強制」の表記の復活は拒否
されたため、抗議行動は今も継続中。
3回目=今回の竹富町に対する自民党タカ派文教族による育鵬社
版押し付けの挫折、「完敗」。
--ちなみに上記2回目は第1次安倍政権、3回目の今回
も安倍政権。沖縄は教科書問題で、安倍政権に再びお
灸を据えたことになる(?)。
以上 取り急ぎの報告です 転載・拡散自由です
スポンサーサイト